「CAのクレーム応対」

CAのクレーム対応
こんばんは!
CA、GS合格請負人の上野博美です
今日は、大学講義最終日でした
試験間近と言うこともあるのか、
いつになく熱心でした(笑)
少なくとも、あいさつができ、マナーの重要性は理解
してもらえたようです
「人に信用してもらえるためにも、マナーを学ぶのです」
学生に言った言葉です
ひとは、ひとに認められなければ、何も成し遂げられません
だからこそ、まずは信用を得ることが大事です
学生の心に残ったようで、良かったです
「CAのクレーム応対」
「クレーム客を顧客に変える」
CA時代に、先輩から言われてきた言葉です
「正当なクレームは、ありがたいものなので、感謝して、応対してください」
「クレームに、一生懸命、誠意を持って対応すれば、顧客になっていただけるのですよ」
そう言われて、ずっと
「クレーム処理」ではなく、「クレーム応対」
をしてきました
責任者として、後輩のミスのフォローをしたことも、
何度もあります
責任者は、クレームを着陸までにクロージングしなければ
なりません
さらに、さっきまで怒っていたお客様を、限られた時間で
顧客に変えることなんて、できるんだろうか、と思っていた新人時代でした
ある時、ベテラン教官CAの方と同じフライトで、クレームが発生しました
ベテランCAの方が応対中も、私達は通常通りの仕事をしていました
しかし、お客様がとてもご立腹だったので、気になり、通路を歩く際も、さりげなくベテランCAの応対を聞いていました
誠意を持って、お客様のお話を聞き、間に謝罪の言葉も
挟んでいるその姿に、お客様はだんだんとそのお怒りを
鎮めていたように思いました
このお客様が納得されたのを見た、ベテランCAの方は、
「この度は、お客様に不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございませんでした 今後二度とこのようなことがないよう、徹底して参ります
また、お客様にご指摘いただいたことに、心から感謝申し上げます
今後とも何卒、日本エアシステム(現在のJAL)をよろしく
お願い申し上げます」
と言って、深く一礼をするのを見た時、後輩に大変厳しいことで有名なこのベテランCAの方の素晴らしさを知りました
あの光景は、今でも忘れることができません
心を込めるという意味
誠意を持って、お話を聞くと言う意味
お客様の気持ちを、マイナスからゼロへ、ゼロからプラスへ、と
転換して行く様子
の全てを、ベテランCAの方に見せて頂きました
教えてもらうよりも、見せてもらう方が、深く印象に
残る気がします
こうして、たった1人のCAが、多くのお客様を顧客に
しているのだと思います
クレーム応対ができたら、一人前
皆さんも、クレーム処理でなく、
クレーム応対をなさってください
CA、GS合格請負人
上野博美

1996年に未来塾を設立。CA,GS合格請負人。エアラインスクール未来塾代表。元日本エアシステム(現在日本航空)客室乗務員として 約7年間のフライト後、エアラインスクール講師を経て、 1996年にエアラインスクール未来塾を開校。エアラインスクール講師歴26年目を迎える。
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