客室乗務員の健康診断での注意点

客室乗務員の健康診断での注意点
CA,GS合格請負人の上野博美です。
今日は、客室乗務員の健康診断についてお届けします。
客室乗務員の採用試験を受けたことがある方は、
最終試験まで行くと「健康診断」があるということを
ご存知のことと思います。
また、まだ一度も受験されていない方は、
「ふーん、健康診断か、まあ学校でもあるからね」
と思うかもしれません。
グランドスタッフでも、健康診断がありますが、
実は、客室乗務員の健康診断は、呼び方とその内容が全く
違う、ということをご存知でしょうか
まず、客室乗務員の健康診断は、正式には
「航空身体検査」と言います。
パイロットの方々も、「航空身体検査」を受けるので、
これは「乗務員のみ」に適用される健康診断だと思ってください。
もちろんパイロットの健康診断基準と、客室乗務員の健康診断基準は
かなり違います。
パイロットの方が厳しいです。
そうは言っても、実はこの航空身体検査の結果次第では、
最終試験に落ちることさえあるのです。
「えー11健康診断で落ちるの?」
と思った方がいらっしゃるでしょう。
はい、その通りです。
不合格となった生徒さんで、実際に調べてみたら、
健康診断に問題があった、という方々は時々いらっしゃいます。
では、どのようなところで落とされてしまうのか、について
あまり詳しくは書けませんが、一部ご紹介します。
詳しく書けない理由は、航空会社自体が、この航空身体検査については
完全にマル秘扱いとしており、ご本人にはなぜダメだったのか、と
いうことについては一切知らせていないからです。
私は、採用担当の方々からもお聞きしていますが、あまり公には
しない方が良いと思い、一部ご紹介いたします。
1 耳と鼻
→飛行機に乗るということは、耳と鼻はかなりの影響を受けます
客室乗務員の職業病の1つ「航空性中耳炎」になることを避けたいと
いう意図が航空会社にはあります。
2 腰
→同じく客室乗務員の職業病である「腰痛」を避けるためです。
これは、日常生活で全く問題がない場合でも、引っかかることがあります。
3 その他
→内科、循環器全般です。
客室乗務員は、かなりの肉体労働です。
そのため、全身が健康体でなければなりません。
対策
これら3つについて、少しでも不安があるという方は、
ぜひ事前に病院で診察を受けてください。
また、今まで最終試験までは行っているけど、何度も
落ちているという方は、一度健康診断を疑いましょう。
私どもの生徒さんで、今まで「おそらく」健康診断が原因だっただろうと
思った方々には、病院に行っていただきました。
すると、やはり問題がある部分が見つかった方がほとんどです。
もちろん、治療して良くなる場合もありますので、その際は治療を
して受験されてください。
客室乗務員は、面接試験だけではなく、心身ともに健康でなければ
合格ができない仕事なのです。
まとめ
不安な人は、病院に行きましょう。
日常生活に問題がないから大丈夫、は通用しないことがあります。
お役に立てましたら、嬉しいです。
CA,GS合格請負人
上野 博美

1996年に未来塾を設立。CA,GS合格請負人。エアラインスクール未来塾代表。元日本エアシステム(現在日本航空)客室乗務員として 約7年間のフライト後、エアラインスクール講師を経て、 1996年にエアラインスクール未来塾を開校。エアラインスクール講師歴26年目を迎える。
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