ANA88便緊急着陸について

 

ANA88便緊急着陸について

 

エアラインスクール未来塾の上野博美です。

ANA88便緊急着陸について」

9月17日のANA88便緊急着陸について

 

先日のニュースで、ご存知の方も多いと思います。

状況

9月17日土曜日、宮古島発羽田行きのANA88便が、

伊丹空港に緊急着陸しました。

理由は、「与圧装置の異常」です。

いったい「与圧」とは何か。

そして、なぜ緊急着陸になったのか。

詳細は、今後の報道などでみていただきたいですが、

想像できることを、お伝えしていきます。

 

「与圧装置とは」

飛行機は、今回の宮古島から羽田のような長距離路線の際に、

高度10,000メートル以上の上空を飛行します。

高度10000メートルと言うと、エベレストよりも高い場所を

飛行すると言うことですから、外気温度はマイナス50度以下、

酸素もかなり薄いところを飛行するのです。

 

 

さらに、気圧は地上では1気圧ですが、その気圧も低くなります。

そのような環境では、人は快適には過ごせませんので、

(エベレストで凍傷や、高山病というのは聞いたことがあると

思います)飛行機には、「与圧装置」、つまり、1気圧に近い

状態に保つ装置が備えられています。

このおかげで、私たちは飛行機に乗っている際にも、

地上にいる時と、ほぼ変わりなく過ごすことができるのです。

与圧装置の異常が起きると

その与圧装置に異常がああった場合、次のようなことが

起きます。

酸素不足となるため、自動的に機内の酸素マスクが降りてくる。

耳が痛い、と訴えるお客様が出てくる。

霧のようなものが発生する。

室温が下がる。

 

今回の報道では、まだ詳細がわかりませんが、

(おそらく国交省の担当者が調査中と思われます)

上記のようなことは、「急減圧」と言われる、

急激に機内の気圧が低くなった際に起きる現象とされています。

 

パイロットはこんなときどうするのか

高度を急速に下げる。

と言っても、勝手に下げることはできないので、

管制官からの許可が必要です。

高度を下げれば、例えば3000メートル上空くらいまでになれば、

富士山と同じくらいですので、富士山山頂にはほとんどみなさん

通常の状態で登っていらっしゃると思いますので、

機内も酸素マスクがなくても良い状態くらいにはなります。

そのため、急降下をすることがあります。

 

緊急事態発生を出す

今回は、南紀白浜上空付近で管制官に伝えています。

そうすることで、乗客の安全を第一に考えて管制とパイロット

たちが連絡を取り合い、無事着陸することを目指します。

 

機内では、客室乗務員はこんな時どうするのか

もし酸素マスクが降りてきたら

客室乗務員自身も酸素補給をしながら、

全乗客の酸素マスク着用をチェックし、お客さまのケアに

当たります。

パニックになっている方のケアもします。

気分が悪い方のケア

急激な機内の状況変化により、体調が悪くなる方は

いらっしゃいます。その場合は、症状に合わせて

必要な処置をします。

 

緊急着陸の準備

キャプテンの指示の元、マニュアルに沿ってやるべきことを、

その手順通りに行います。機内の状況は、

全てチーフやパーサーに報告し、チーフやパーサーは

キャプテンや副操縦士に報告します。

 

緊急着陸とは

緊急事態は、いろんなパターンがあります。

今回のように、与圧装置の異常、ということで、

それが単なる計器の故障なのか、実際に減圧の状況が

機内で起きたのか、によって違いますが、一刻も早く着陸が

可能な空港に着陸することが必要です。

 

ただ、今回は機体が着陸に際して妨げになるような

故障ではなかったので、着陸自体は通常の着陸の際と

同じだったと思われます。

 

機体の故障の際には、着陸に際しても、客室乗務員は機長の

指示により、お客様の座席の移動や、お客様に衝撃防止姿勢

などをとっていただくことが必要となりますが、

今回は必要無かったのではないか、と想像しています。

 

着陸後

お客様は、振替便で羽田空港に向かったということです。

パイロットと客室乗務員はその後会社への報告書もそうですが、

国交省の担当者の方々から状況を聞かれる可能性はあります。

今回、お客さまに怪我など一切なかった、ということで、

本当に良かったと思います。

 

最後に

単なる計器の故障だったのか、実際に減圧状況だったのか、

によって、客室乗務員がやるべき仕事は変化しますが、

いずれにしても「本来の客室乗務員の仕事は、このような

緊急事態の際に、お客さまの安全を守ること」です。

そのために、訓練を受け、その後も定期的に試験と訓練を

受けています。

いざという時に、マニュアルをみている時間はありません。

だからこそ、マニュアル全てが、全ての客室乗務員の

頭の中に入っている、ということです。

客室乗務員退職の日まで、マニュアルは決して忘れてはいけない、

と私も自分に言い聞かせていました。

 

お客様が無事で何よりでした。

今後の報道で色々とわかってくると思いますが、

客室乗務員志望の方々の「仕事研究」の一助になれば、と思い、

取り上げました。

参考にしていただけると、嬉しいです。

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 エアラインスクール未来塾

上野 博美

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